エコキュートはデメリットだらけ？それ以上に多数ある導入したほうがいい理由

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 「エコキュートはデメリットだらけ」そのような言葉を聞いたことはありませんか？エコキュートは、電力でお湯を沸かす給湯器です。専門的にいえば「ヒートポンプ技術で空気の熱を利用」してお湯を沸かします。

インターネットで検索をすると「エコ」「省エネ」「光熱費が安くなる」など、魅力的な情報がヒットします。同時に「エコキュートのデメリット」も見かけるでしょう。実際のところ、エコキュートは「いいのか？」「悪いのか？」使ってみないとわからないことも多々あります。ガス給湯器からエコキュートに交換したい方も、中にはいるかもしれません。

エコキュートはガス給湯器と比較すると省エネで、光熱費を抑えられるシステムです。電気を使用するため地球温暖化予防に貢献できます。ではなぜ、デメリットの情報もあるのか？そこで今回のお役立ちコラムでは「エコキュートのデメリットに関する本当のところ」という内容で、お話ししていきます。

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エコキュートでお湯を沸かす仕組み

エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプで構成されています。そのヒートポンプという技術を利用し、お湯を沸かしているのです。ヒートポンプのヒートとは熱のことです。つまり熱を汲み上げて利用する給湯器といえます。ヒートポンプ技術を利用した機器は他にも多数あり、たとえばエアコンや冷蔵庫などにも採用されているのです。

エコキュートを理解するポイントに気体の圧縮があります。気体は圧縮されると温度が上昇する特徴を持っているのです。逆に開放することで温度は下がります。エコキュートはそのメカニズムを活かしているのです。

二酸化炭素を冷媒として使用している

エコキュートは二酸化炭素を冷媒にしています。冷媒とは熱を温度の低い所から高いところに移動させるために使う流体の総称です。流体とは一定の形がなく、力を加えると変形して流れる物質を指します。いわゆる気体や液体が冷媒です。エコキュートが水を沸かす仕組みは以下のとおりです。

1. 外気をヒートポンプの中に取り込む
2. 冷媒である二酸化炭素を圧縮して高温にする
3. 圧縮された冷媒は約90度になる
4. 高温の冷媒は別の熱交換器を介してタンクの水を温める
5. 冷媒を膨張弁にかけて膨張させて温度を下げる
6. タンクの中のお湯に水を混ぜて設定温度にする
7. お風呂や台所や洗面で設定温度のお湯となり出てくる

これがエコキュートでお湯をつくる仕組みです。ただし冷媒は二酸化炭素以外にもあります。エコキュートが冷媒に二酸化炭素を使っているだけです。

大気の熱と二酸化炭素を使用しているから地球にやさしい

エコキュートでよくいわれるメリットに「地球にやさしい」という内容があります。理由は大気の熱を使って冷媒に二酸化炭素を使っているからです。二酸化炭素は自然界にあり、冷媒として高い効率性を持っています。

その二酸化炭素は、工場から出る排ガスをリサイクルして使っているのがポイントです。二酸化炭素の増加は地球温暖化につながると考えられています。工場からの排ガスとして二酸化炭素を垂れ流しにすると、地球温暖化を進ませることになるのです。

また、水を沸かすのは大気の熱と電気ですから、二酸化炭素の排出量を抑えられます。このことから、エコキュートを採用すれば地球温暖化予防に貢献できるといわれているのです。

参照：中国電力 エコキュートの仕組み
参照：国立環境研究所地球システム領域 地球環境研究センター ココが知りたい地球温暖化

地球にやさしいという環境面以外にもある多くのメリット

エコキュートには多数のメリットがあります。光熱費の節約や断水時や停電でも使用できるなどが代表例です。以下でエコキュートのメリットをお話しします。

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電気の使用量を抑えられて光熱費の節約になる

経済産業省でも、エコキュートは節約になるとしています。東京電力エナジーパートナーの試算では、従来の電気温水器と比較すると約75％の電気料金の削減できるのです。年間でいえば、電気温水器による給湯代が11.8万円、エコキュートは3.0万円で約75％の節約になります。

家庭では多くのエネルギーを消費していますが、その中でも消費量が大きいのは給湯分野です。エネルギー消費の全体の28.7％が給湯といわれているほどです。エコキュートの場合、従来のガス給湯器と比べて一次エネルギーの消費量の抑制による省エネが期待できます。

また、一般社団法人ヒートポンプ・蓄熱センターによると、2011年時点でエコキュートは大きな省エネ効果を生み出していました。当時、エコキュートは300万台出荷されていましたが、ドラム缶換算で年間約315万本分の省エネ効果を達成しています。

災害時の生活用水で使える

万が一地震のような災害時、断水が発生しても生活用水として活用できます。飲料水としては使えませんが、他の生活用水では活用可能です。たとえば370リットルの貯湯タンクなら、家族4人だと3日は保ちます。

火を使わないから安全性が高い

灯油やガスのような給湯器は火を使ってお湯を沸かします。一方、エコキュートは冷媒や電気を利用しているのが特徴です。火を使わないという点で火災のリスクを低くできます。たとえばガス給湯器ではガス爆発事故のリスクはついてまわるのです。ガス漏れによる一酸化中毒は、家族の命を奪いかねません。その点、エコキュートは老若男女安全に使用できる給湯器なのです。

参照：経済産業省資源エネルギー庁 ひと月の電気代が10万円超え！？オール電化住宅の電気代を考える 電気の使用量を大幅に抑えられる「ヒートポンプ」機器
参照：東京電力エナジーパートナー エコキュートの省エネ術
参照：経済産業省 資源エネルギー庁「令和4年度エネルギーに関する年次報告（エネルギー白書2023） 家庭部門のエネルギー消費の動向」
参照：一般社団法人ヒートポンプ・蓄熱センター エコキュートのメリット

エコキュートがデメリットだらけという理由

このようにエコキュートのメリットは多数あります。反対にデメリットがあるのも事実です。ただ「デメリットだらけ」という意見は本当なのでしょうか？デメリットとして指摘されている内容をお話しします。

導入費用が高すぎる

エコキュートの導入費用は高い傾向です。たとえば大手価格比較メディアで検索してみると、石油（灯油）の給湯器は6万円台からあります。一方エコキュートでチェックすると16万円からという大きな開きがあるのです。施工費も含めると30万以上はかかります。

導入費用だけ見ると「エコキュートは高い」と感じるのもしかたありません。ただ、あくまで導入費用だけに着目した話です。導入後の光熱費はエコキュートだと安区なります。効率的に使用さえすれば、導入費用の回収は早いといえるでしょう。また、国では「給湯省エネ2024事業」として、高効率給湯器の導入支援を行っています。エコキュートなら1台につき8万円です。戸建て住宅で2台まで、共同住宅等では1台までの補助上限はありますが導入の助けになります。

設置スペースの問題

エコキュートはヒートポンプと貯湯タンク、2つ分のスペースが求められます。敷地が限られている、隣家との距離がほとんどない場合だと、なかなか設置がむずかしいという問題があるのです。

ただ、製品の中に省スペースタイプや薄型タイプも登場しました。スペースのことも考えられたエコキュートだと、対応できる場合があります。

お湯切れの問題

エコキュートを使い過ぎると、お湯切れの問題が発生することもあります。貯湯タンク内のお湯が不足する状況です。家族の人数や入浴する時間の影響も受けます。多く使用すればお湯切れになるのもしかたありません。

その点も最初に、家族の人数やライフスタイルに合わせた容量の貯湯タンクを選べば解決します。一般的に4人から5人家族なら約460Ｌ容量なら対応できるでしょう。また、お湯切れ対策をしたいなら「自動湧き増し」機能が搭載された機種を選ぶと安心です。

電気料金が高くなったように感じる

電気料金が高くなるのは当然です。ガス代の分が電気料金にかかるために高くなります。ただ、エコキュートは夜間から早朝にかけてお湯を沸かすのが特徴です。夜間は電気料金が安く設定されています。そのため電気代の節約ができているのです。

注意点は電気料金が1日中一定のプランを設定している場合でしょう。そのプランだと電気料金が高くなります。その点も夜間電力が割安になるプラン設定に変更すれば解決するのです。

エコキュートの稼働音がうるさい

エコキュートの稼働音が気になる方もいるかもしれません。多くの場合、ヒートポンプが稼働する場合の騒音です。寝室のそばに設置すると、就寝時に稼働音が聞こえてきます。その点は取付の際に設置場所を業者と相談が必要です。自分だけではなく隣家にも迷惑がかからない場所への設置が求められます。

災害時に役立つといっても飲めない

エコキュートのお湯は災害時の生活用水として使えます。ただしそのまま飲み水としては飲めません。お湯を沸かす工程で殺菌のためのカルキが抜け落ちているからです。「水道法施行規則第17条第3号」の法令により、蛇口で検出する塩素濃度は0.10.1mg/L以上の保持を定めています。そのため飲み水としては利用できません。

その点はデメリットかもしれませんが他の用途では十分使えます。そもそも災害で断水すれば水道水は使えないのです。その状況でも使えるのですから、やはりエコキュートは災害の際の助けになります。

石井建装ではエコキュートへの交換にも対応しています

石井建装は取手市、我孫子市、つくば市の地域密着の専門業者として、外壁塗装や屋根塗装の他、雨漏り修理を行っています。提供するサービスに新しく「グッドタイムサービス」を採用しました。グッドタイムサービスは外壁洗浄サービスと給湯器サービスを提供しています。

外壁洗浄で汚れを落とすだけではなく、修繕箇所の早期発見と補修が可能です。さらに給湯器サービスでは地域密着だからこその、スピーディ対応ができます。手掛けるのも給湯器の専門スタッフのためご安心ください。

エコキュートはデメリットもありますが、それ以上に多くのメリットがあります。外壁のメンテナンスと同時にエコキュートの導入をご検討してはいかがでしょうか。石井建装へのご相談はホームページの問い合わせフォームからお問い合わせください。電話やメールの他、ショールームでも承っておりますのでお気軽にご相談ください。