つくば市|ダブル保証は本当に安心?第三者検査と実測値が要になります

つくば市で外壁塗装や屋根塗装の相談を受けていると「保証は長ければ安心」と考える方が多く見受けられます。ただ、実務に携わる立場からすると保証年数より「どこまでカバーされるか」のほうが重要です。同じ年数が設定されていても、保証の範囲や条件が施工業者ごとに違うからです。
たとえば、塗料そのものに問題があった場合だけ認められる保証と、職人の作業ミスまで対象にする保証では、受けられる補償が根本的に異なります。また、天候変化が急な地域では、施工日の雨・風・湿度が仕上がりに影響も出てくるものです。このような環境下では、保証の適用には施工時の写真や検査データが必要と言えます。
そこで今回のお役立ちコラムでは、ダブル保証という言葉の捉え方から、施工品質を裏づける検査証拠の重要性まで整理しました。
ダブル保証とは何か

ダブル保証の呼称や内容は施工店やメーカーごとで異なります。ただ「メーカー保証」と「施工店保証」2つの種類の保証がセットで付く仕組みは共通です。その実態は「範囲の分担」であり、二重補償ではありません。誤解しないよう、適切な理解が求められます。
メーカー保証と施工店保証の目的の違い
ダブル保証という言葉には「メーカーが管理する部分」と「施工店が担う部分」を切り分ける考え方があります。役割は分かれていますが、一般の方には区別がつきにくく、誤解が生じやすいのです。
メーカー保証は、あくまで塗料自体の性能に原因がある場合に対象となります。塗膜が通常より早く劣化したり、規格を外れる変色が起きた際に、メーカーが製品責任の範囲で対応する仕組みです。
施工店保証は、職人の作業プロセスに起因する不具合を補償します。下地処理が不十分だったり、塗り重ねの乾燥時間が守られていなかったりといった「手順上のミス」です。
施工日や季節によっては、急な雨や湿気の影響で原因特定が難しくなることもあります。塗料の品質問題と施工工程の問題が重なりやすく、原因の切り分けが難しくなるからです。
そのため、どちらの保証が適用されるかを判断するには、施工の記録が欠かせません。写真や検査データが乏しい現場ほど、保証申請の可否が不透明になりやすいのです。
ダブル保証は「二重」でなく分業
ダブル保証という名称から「二重に補償される強力な保証制度」を連想される方も少なくありません。実際には、メーカーと施工店がそれぞれ担当できる領域を分けて管理しているに過ぎないのです。双方から同時に補償を受けられるわけではありません。
重要なのは、ダブル保証=責任分担の明確化という点です。補償が2倍になるわけではありません。起きた不具合がどちらの原因に近いか判断できないと、双方の保証が適用されない、空白が生じることもあります。
だからこそ、施工前の下地状態や施工時の環境の、丁寧な記録が必要です。後から責任を切り分けられるようにしておくことが、ダブル保証を活かすための大前提と言えます。保証書そのものより、記録の質のほうが最終的な安心度を左右する理由はここにあるのです。
保証書の読み方で分かる「抜け穴」ポイント

保証書には多くの免責項目が設定されています。注意したいのは「自然要因」の扱いと「責任分岐のルール」です。関東内陸部では、夏季に局地的な降雨が発生しやすく、季節の変わり目には気温差が大きくなる日もあります。このような気象変動は、不具合の原因判定を困難にするのです。
保証書には「地震・台風・飛来物は免責」「下地不良は対象外」と記載される例が多々あるものです。また「事前書面の記録がない場合は保証できない」とする項目も、よく見られます。ただし、契約・約款の内容で異なるため、必ず保証書の個別条文の確認が必要です。
基本的に、施工店がどれだけ丁寧に記録を残しているかが「保証を使えるかどうか」を左右する可能性があります。
施主様は、保証書で以下のポイントを確認してください。
施工不良の定義
保証申請に必要な証拠
免責項目の範囲
付帯部や屋根の扱い
この4つを曖昧にしたまま契約すると、ダブル保証であっても機能しない結果を招くリスクもあります。
安心できるダブル保証の条件|検査・記録が鍵

実際に使える保証になるかどうかは、施工記録の量と質で決まります。
第三者検査が入ると裁定が揺れにくい
第三者検査とは、施工店やメーカーと利害関係のない検査員が、施工工程を客観的に確認する仕組みです。第三者検査が入る最大のメリットは「原因特定の公平性」と言えます。
施工店の作業不備か?材料の問題か?気象条件によるものか?判断を左右する情報は、第三者によって整理されます。そうすれば保証の裁定はブレにくくなるのです。また第三者は施工店と異なる視点を持ちます。作業の「抜け」や「省略」を早期に発見しやすくなるのです。
膜厚・付着力の実測値があることの意味
塗装品質を判断する上で「膜厚」と「付着力」は重要な数値です。膜厚が薄いと耐候性が低下し、付着力が弱いと剥離しやすくなります。これらはJIS K 5600で試験方法が規定され、数値として可視化できる客観的なデータです。
湿度変化が激しく、施工日の気象差が大きい地域では、膜厚・付着の実測値が保証判断の基礎資料となります。
仮に施工不良が疑われても「基準膜厚を確保している」「付着力試験を通過している」ことが証明されていれば、施工店側の責任が否定できる場合もあります。
これらのデータが記録されていないと、メーカーと施工店双方が「自分の責任ではない」と主張し、施主側が不利になる可能性さえあるのです。
写真検査(工程台帳)が保証申請の決定打になる
写真台帳は、各工程の正確な記録です。不具合発生時の決定的証拠になる場合もあります。とくに重要なのは以下の記録です。
- 下塗り状況
- シーリング打ち替えの深さ
- 乾燥時間の記録
- 施工日の気象状況
つくば市でも午後だけ局地的に雨が降る日もあります。午前だけ霧が出る日などもあるのです。塗装面の乾燥度合いが時間帯で大きく変化します。そのため「何時にどの工程を行ったか」が仕上がりに直結するのです。写真に加え、施工日の湿度・気温・露点温度の記録があると、施工不良か自然要因かを公正に判断しやすくなります。
保証申請でトラブルが起きる背景に「証拠不足」が多数あるのです。そのため台帳の有無が結論を左右します。写真が豊富に残された現場は、メーカーも施工店も判断しやすいのです。その結果、施主に不利な状況を避けられます。
参照:日本工業標準調査会 JIS K 5600-1-7(膜厚測定)
参照:一般財団法人 日本塗料検査協会「塗装材料の規格と試験方法」
FAQ|ダブル保証と第三者検査についてよくある質問
つくば市で外壁塗装・屋根塗装をご検討中の方からは「ダブル保証と書いてあるけれど本当に安心なのか」「メーカー保証と施工店保証の違いがよく分からない」「第三者検査ってどこまで必要なのか」といったご質問をよくいただきます。ここでは、ダブル保証の仕組みと、第三者検査や実測データがどのように安心につながるのかをQ&A形式で整理しました。
Q.ダブル保証が付いていれば、どんな不具合でも二重に補償されるのですか?
A.いいえ、ダブル保証は「二重補償」ではなく「役割分担」です。メーカー保証は塗料そのものの品質不良、施工店保証は下地処理・乾燥時間・塗り回数など施工上の不具合が対象です。
同じ不具合に対してメーカーと施工店の両方から補償を受けられるわけではなく「どちらの責任か」を切り分けて判断する仕組みと考えるのが現実的です。
Q.メーカー保証と施工店保証は、どちらを重視すべきでしょうか?
A.どちらも大切ですが、実務上トラブルになりやすいのは施工部分なので、施工店保証の中身をよく確認することが重要です。たとえば「下地不良」「シーリング処理の不備」「乾燥不足による剥離」など、現場の段取りや職人の技量に関わる部分がどこまで保証されているかで安心度が変わります。
そのうえで、メーカー保証の対象となる条件(規定膜厚・希釈率・施工環境など)を満たしているかどうかも、施工店側の管理体制としてチェックしておきたいポイントです。
Q.第三者検査が入ると、どんなメリットがありますか?
A.第三者検査は、施工店やメーカーと利害関係のない立場から工事をチェックしてもらえる点が最大のメリットです。膜厚や付着力、下地処理の状況などを中立的に確認してもらえるため
「施工不良か材料不良か」
「気象条件の影響か」
といった原因特定がブレにくくなります。
万一トラブルが起きても、第三者の検査記録があれば保証の裁定がスムーズになりやすく、施主側の負担軽減にもつながります。
Q.膜厚や付着力の“実測値”は、本当にそこまで重要なのでしょうか?
A.重要です。塗装は見た目がきれいでも、規定膜厚に届いていなかったり、付着力が不足していると早期剥離のリスクが高まります。JIS K 5600で試験方法が定められているように、膜厚と付着力は客観的に数値で評価できる指標です。
とくにつくば市のように夏冬の気温差や湿度変動が大きい地域では、適正膜厚と十分な密着性が寿命に直結します。保証書の文言だけでなく「どのような実測管理をしているか」まで確認しておくと安心感が変わります。
Q.ダブル保証をうたう業者を選ぶとき、最低限どこをチェックすべきですか?
A.「保証年数」だけでなく「材料保証と施工店保証のそれぞれの対象範囲」「自然災害や下地不良が免責かどうか」「保証申請に必要な写真・台帳・検査データの有無」「第三者検査や膜厚測定を行っているか」の4点は必ず確認しましょう。
また、つくば市の気象条件(急なにわか雨や朝霧など)を踏まえ「施工日の環境をどう記録するか」「不具合時にどのようなフローで原因を調べるか」まで説明してくれる施工店なら、ダブル保証が“形だけ”になりにくいと考えられます。
石井建装なら“ダブル保証+第三者視点”でつくば市の塗装工事を長期サポート

ダブル保証という言葉だけを見ると、一見とても安心に見えますが、実際には
「どこまでがメーカー」
「どこからが施工店」
「どの条件で適用されるのか」
が分からないまま契約してしまうケースも少なくありません。つくば市のように、夏冬の気温差や急な降雨・霧が発生しやすい地域では、保証書の見出しよりも、工事当日の実測値や写真台帳、第三者目線でのチェック体制が、最終的な安心を左右します。
石井建装では、つくば市エリアでの外壁塗装・屋根塗装において、ダブル保証の中身を分かりやすくご説明し「どの不具合がどちらの保証でカバーされるか」「どんな検査や実測で品質を裏づけているか」を事前に共有することを大切にしています。また、必要に応じて第三者的な視点を取り入れながら、膜厚・付着力・施工環境の記録を残すことで、将来の保証申請時にも判断しやすい情報を揃えておくことを心がけています。
「他社でダブル保証と言われたが違いが分からない」
「今持っている保証書の内容が自分の家に合っているか不安」
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