我孫子市|引渡し検査の実務。膜厚・付着・含水率を“写真と数値”で残す

我孫子市|引渡し検査の実務。膜厚・付着・含水率を“写真と数値”で残す

我孫子市周辺で外壁・屋根塗装をしていると、引渡しの場面で「本当に仕様どおり塗れているのか」「将来クレームにならないだけの記録があるか」を気にされるお客様も少なくありません。

見た目がきれいでも、膜厚不足や付着不良、乾燥不足が残っていれば、数年後の早期劣化や雨漏りの原因になります。そのとき、写真と数値と書面がそろっていないと、施工側も発注側も冷静な切り分けがしにくくなるのです。

そこで今回のお役立ちコラムでは、我孫子市の戸建て・アパート・小規模マンションを想定し「膜厚・付着・含水率」の測り方と、写真・台帳・フォルダ構成の基本について整理し、くわしくお話しします。

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目次

我孫子市の引渡し検査で目指す「写真+数値+書面」のセット

我孫子市の引渡し検査で目指す「写真+数値+書面」のセット

引渡し検査のゴールは完了時点で「写真」「測定値」「書面」が一式そろい、誰が見ても、施工内容と品質を追いかけられる状態です。後から検証できるだけの材料が求められます。

引渡し時にそろえたい3つの証拠

最低限、次の3点セットがあると安心です。

  • 足場全景・各面全景・代表部位の工事写真
  • 膜厚・付着性・含水率など、客観的な数値として残せる測定結果
  • 検査チェックリストや、検査成績書などの書面

この3つがそろっていると「どこを、どの仕様で、どの程度の品質で仕上げたか」を第三者に説明できます。

見えない不具合と記録不足で起きるトラブル

「なぜここまで細かく測るのか」という前提についてお話しします。表面上では問題がない施工と感じられても油断できないのです。膜厚不足や不十分な付着といった施工不良は、数年後になって形となって現れます。その時点で記録が残っていなければ、責任範囲の切り分けはむずかしくなるのです。

膜厚不足・付着不良・乾燥不良が残った場合

公共建築工事標準仕様書や公共建築改修工事標準仕様書では、仕上げ材ごとに標準的な膜厚や塗回数、下地含水率などの基準が示されています。

これらを満たさないと、早期の退色やチョーキングのほか、はがれや膨れのリスクが高まるのです。この点は、解説書や技術資料でも指摘されています。

記録不足でクレーム・再施工コストが増える

国民生活センターの相談事例でも、住宅リフォームでは「契約どおりの工事か」「施工ミスかどうか」を巡るトラブルが多数報告されています。

引渡し時、写真や測定値が残っていないと施工者側も「当時は基準どおりだった」と説明する根拠を示せません。発注者側にとっても「どこまで保証対象か」を判断しにくくなります。

だからこそ引渡し時点で双方共有できる記録を作っておくことが、大きなトラブルを未然に防ぐための「保険」になりえるのです。

参照:国民生活センター 訪問販売によるリフォーム工事・点検商法

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引渡し検査前に決めておく「基準」と「機器」と「測る場所」

引渡し検査前に決めておく「基準」と「機器」と「測る場所」

測定に入る前に、整理しておきたい3点「合否基準」「使用する機器」「どこを測るか」を簡潔にお話しします。

仕様書・JIS・標準仕様書から合否基準を拾う

設計図書(仕上表・特記仕様書)から、使用する塗料のメーカーや品番、そのほか標準膜厚や塗回数の確認は重要です。そのうえで、設計図書(仕上表・特記仕様書)で使用塗料と標準膜厚・塗回数を確認します。公共建築工事標準仕様書などに示された塗付け量の目安と、JIS K 5600に準拠した膜厚・付着性試験の方法を基準に、現場で測った値を整理する流れです。

引渡し検査では、この「仕様・基準値」と「現場で測った実測値」を台帳で並べることで、合否判断の根拠を明確にできます。

測定機器と測定点の考え方

膜厚測定は、鉄部や金属サイディングなどに対しては、電磁式膜厚計や非磁性下地には渦電流式膜厚計など、下地に合った機器を選びます。付着性については、小規模現場ならクロスカット試験(碁盤目+テープ剥離)が現実的です。含水率は、モルタル・コンクリート用の含水率計を用意し、洗浄後や雨天続きのあとに代表箇所数点で確認します。

測定点は「北面・南面」「1階・2階」など、条件の異なる場所からバランスよく選び、図面上に番号を振っておきます。立会者と共有しやすくするためにも「何番がどこか」を事前に整理しておくとスムーズです。

参照:公共建築工事標準仕様書(建築工事編) 令和7年版

膜厚・付着・含水率の測定手順と、台帳への書き方

膜厚・付着・含水率の測定手順と、台帳への書き方

施工業者が「どう測るか」と「どう記録するか」に絞ってお話しします。

膜厚計の当て方と数値の残し方

膜厚計は、測定前に付属の標準板でゼロ点調整を行います。一箇所につき数回測定し、その平均値を採用するのが基本です。JIS K 5600-1-7の考え方でも、複数回測定して代表値を求めることが示されているのです。

台帳には「測定点番号・位置・規定膜厚・実測値・判定・是正の有無」を記入し、規定値を下回った箇所は追い塗り後に再測し、結果も併記します。図面には「どこを測ったか」が分かるように番号を書き込みます。写真にも同じ番号を写し、台帳の番号とそろえておくと、あとで見返したときに場所をすぐ確認できるのです。

付着性・含水率の確認ポイント

クロスカット試験では、決まった間隔でカッターを入れて碁盤目状にし、粘着テープを貼って剥がした後の残存塗膜の状態で等級を判定します。評価の考え方は、JIS K 5600-5-6などで整理されているのです。

試験箇所は補修が必要ですから、位置と補修方法を台帳と写真に残しておきます。含水率は、高圧洗浄や雨天のあとに十分乾燥させたうえで、仕上げ塗装に入る前に代表部位で測定するのです。木部などは、公共建築改修工事標準仕様書に示された「下地材含水率15%以下」などの目安や、塗料メーカー仕様書にある「○%以下」といった条件と照らし合わせ、基準を満たしていることについて確認します。

写真とフォルダ構成で「誰が見ても分かる」記録にする

撮影とデータ整理が雑だと、測定しても後から活かせません。公共工事の写真撮影要領を参考に、民間工事向けに簡略化した形をお話しします。

工事写真の撮り方と小黒板の使い方

工事写真は「全景→各面→代表部位→測定アップ」の流れで撮ると整理しやすくなります。測定写真では、小黒板(ホワイトボード)に「現場名・日付・測定点番号・実測値」を書き、画面内に入れるのです。

台帳テンプレとフォルダ階層の基本

台帳はエクセルなどで表を作り「現場名」「使った塗料」「測定した場所の番号」「場所の説明」「測った数値」「合格か不合格か」「どのような手直しをしたか」「もう一度測った結果」などの項目を並べます。どの現場でも同じ表を使うと、あとで見比べるとき分かりやすいのです。

パソコンのフォルダは「現場コード」に「01_図面」「02_仕様書」「03_検査記録」「04_写真」と、分けて保存します。写真フォルダの中にも「引渡し検査」というフォルダを作っておくと、必要な写真をすぐ見つけられるのです。

参照:営繕工事写真撮影要領(国土交通省 官庁営繕部)

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FAQ|引渡し検査の実務(膜厚・付着・含水率の記録)についてよくある質問

ここでは、我孫子市周辺で外壁・屋根塗装の引渡し検査に立ち会う際に、施主側・管理側から特に質問が多い「膜厚・付着・含水率」を中心に整理します。見た目だけでは判断できない領域だからこそ、写真と数値をどう残すかで、引渡し後の安心感が変わります。

Q.膜厚は「何μmあれば合格」と断言できますか?

一律には断言できません。塗料の種類(下塗り材・上塗り材)や仕様(塗回数、メーカーの標準塗布量)、下地材(鉄部・金属サイディング・モルタル等)によって、目標とする膜厚や管理方法が変わるためです。現場では「設計図書・メーカー仕様の基準(標準膜厚/標準塗布量)」を先に確定し、測定値は「測定点番号・規定値・実測平均・判定・是正の有無」を台帳に並べて合否を説明できる形にするのが実務的です。

Q.付着性試験(クロスカット)は、住宅でもやるべきですか?

全現場で必須とは言い切れませんが、「下地が弱い」「旧塗膜の状態が不明」「部分的な補修跡が多い」「密着不良が心配」というケースでは、限定的に実施する価値があります。

クロスカットは試験箇所の補修が前提になるため、事前に「試験する場所」「試験後の補修方法」「立会いの有無」を決め、台帳と写真で“試験→判定→補修完了”まで一連で残すと、記録としての説得力が上がります。

Q.含水率はいつ測ればよく、どこを測るのが現実的ですか?

基本は「仕上げ塗装に入る前(乾燥が品質に直結する工程の直前)」に、条件の違う面や高さを選んで測ります。たとえば北面・日陰・水が回りやすい取り合い部(開口周り、笠木周り、雨樋近傍)などは、乾きにくく数値がブレやすい代表ポイントです。

雨天続きや高圧洗浄直後は数値が上がりやすいので、測定日・天候・乾燥日数もセットで残し、基準値(仕様書・メーカー条件)と照らして「GOサインを出せる根拠」にしておくのが実務です。

石井建装と進める“写真と数値で守る”我孫子市の引渡し検査

石井建装と進める“写真と数値で守る”我孫子市の引渡し検査

我孫子市の外壁・屋根塗装で引渡し品質を担保するには、仕上がりの見栄えだけでなく、膜厚・付着・含水率という“見えない品質”を、写真と数値と書面で追える状態にしておくことが重要です。

膜厚は「規定値と実測値」を同じ台帳上に並べ、測定点番号を図面・写真・台帳で一致させるだけで、後日の説明力が大きく変わります。付着は必要なケースに絞ってクロスカットを行い、判定と補修までを一連で記録すれば、施工側も発注側も冷静に品質を確認できます。

含水率は測るタイミングと測定点の選定が肝で、天候や乾燥条件とセットで残すことで「なぜその日に塗装へ進めたのか」という判断根拠になります。

石井建装では、引渡し後にクレームへ発展しやすい論点を先回りし、検査チェックリスト、測定台帳、写真フォルダを“誰が見ても追跡できる形”で整理することを重視しています。

引渡し検査の進め方や、現場ごとの測定点の決め方、台帳テンプレの整え方に不安がある場合は、問い合わせフォームからのお問い合わせ、メールでのご相談、電話でのご相談、ショールームへの来店相談で状況に合わせてご案内できます。

引渡しの段階で「根拠が残る」状態を作り、将来の不安を最小化しましょう。

※ フォームからのお問い合わせの場合、原則、24時間以内に回答を心がけておりますが、相談内容等によって、2〜3日かかる事もございます。

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