【プロが解説】雨漏りの原因を特定する方法 – 見逃せないチェックポイント

雨漏り原因箇所が「見えているシミの真上」とは限りません。実際の現場では、外から入った水が壁の中を回り、離れた場所に症状が出るケースもあります。だからこそ「とりあえずシーリング材で原因を補修しておけばいい」と済ませると、雨漏りが再発してもおかしくないのです。
さらに、雨漏りに見えて実は結露の場合もあります。ここを間違えると、補修が無駄になります。住まいの不具合は、早く正しく切り分けるほど被害が小さくなりますし、費用も抑えやすくなります。雨漏りはシミ・壁紙の浮き・サッシ周りの水滴など、複数のサインから判断することが重要です。
そこで今回のお役立ちコラムでは、写真と症状別チェックリストを使いながら「どこを見れば原因を絞れるか」「どの段階でプロ相談に切り替えるべきか」くわしくお話しします。
雨漏り特定の基本は「症状×雨条件」の掛け合わせ
原因を絞って特定するポイントは、症状だけで判断しないことです。「どの雨で雨漏りが発生したか」を、セットで記録することで、調査精度を上げられます。
室内症状で一次判定する
まずは室内の変化を、場所ごとに分けて確認します。天井や壁のシミや壁紙の浮き、サッシ周りの水滴は典型的な雨漏りのサインです。以下は場所の画像とチェックポイントです。
| 症状 | 雨漏り事例画像 | まず疑う場所 | チェックのコツ |
| 天井のシミ | 屋根・屋根と壁の境目 | 雨の翌日にシミが広がるか | |
| 壁紙の浮き | 外壁目地・サッシ周り | 風の強い雨で悪化するか | |
| ベランダ下の濡れ | ベランダ防水・排水口 | 排水口の詰まりがないか |
雨の強さ・風向きで二次判定する
1時間雨量20〜30mmは「強い雨」、30〜50mmは「激しい雨」と判断します。横殴りの雨になるほど、外壁目地やサッシのすき間から水が入りやすくなるのです。症状が出た時間帯の雨量を照合すると、侵入口の候補を絞りやすくなります。
雨漏りと結露を分けて考える
注意したいのは結露です。冬場は結露でも似たような症状が出ます。散水試験で再現できない場合、雨漏りではなく結露が原因のケースもあるのです。ここを混同すると、補修しても改善しません。
迷った時点で、調査手順を持つプロへの依頼に切り替えたほうがいいでしょう。
原因箇所は「屋根・外壁・開口部・ベランダ」を順に見る

雨漏りの原因箇所の特定は、見える場所より「入りやすい構造」を先に疑うことが重要です。特に接合部やすき間周辺は、最初の確認対象になります。
屋根と取合い部(接する境目)
現場で再発が多いのは、屋根材そのものより、屋根と壁の接する部分や板金まわりです。継ぎ目の防水が弱ると、そこから内部へ水が回るからです。
具体的には、壁を伝った雨水を受け止める「雨押え板金」の浮きや、瓦と壁の隙間を埋める「漆喰」*の崩れが急所となります。
また、谷樋(屋根の溝)に溜まった落ち葉がダムのように水を堰き止め、オーバーフローを引き起こすケースも少なくありません。目視では、板金を固定する釘の緩みや、シーリングの破断が雨水の浸入経路になっていないかを念入りに確認する必要があります。
外壁目地・サッシ周り
外壁材の欠損・ずれやシーリング材や防水層の破断、サッシ周りのすき間は、雨漏りの原因箇所の可能性が高く、必須の目視確認項目と言えます。ここは優先順位を上げて見ることが重要です。
特にサイディング外壁の場合、目地のシーリングが紫外線を浴びて「破断」や「肉痩せ」を起こすと、直接構造体へ水が入り込みます。サッシ周りでは、防水テープの施工不良や経年劣化、さらに換気口やエアコンスリーブといった「外壁を貫通している部分」の隙間も盲点になりやすいポイントです。クラック(ひび割れ)が単なる表面的なものか、構造に達する深いものかの見極めが解決の鍵を握ります。
ベランダ防水・排水口
漏水箇所として、外壁開口部・外壁面に続き、勾配屋根や天窓やバルコニー関連の可能性もあります。ベランダは防水層の劣化と排水不良が重なると一気に悪化しやすい部位です。
チェックすべきは、防水シートの膨れや亀裂だけでなく「排水口(ドレン)」の詰まりです。排水が滞るとベランダがプールのようになり、通常なら浸水しない高さにある「サッシ下枠」や「手すりの根元」から溢水(いっすい)を招きます。
また、笠木(手すり壁の頂部)の継ぎ目から雨水が回り込み、階下の軒天にシミを作る事例も多いため、床面だけでなく壁との立ち上がり部分の防水処理が維持されているかの確認が不可欠です。
自分でできる特定手順は「記録→目視→相談準備」

「いきなり補修」よりも、まず記録を優先します。ここを丁寧にやるほど、雨漏り修理専門業者の原因特定も速まり、調査費の無駄を減らせるのです。
手順1:症状を時系列で記録する
記録する項目は「いつ」「どこで」「どの雨で出たか」の3つです。できれば同じ角度で写真を撮り、広がり方を残してください。雨量の目安(強い雨かどうか)も添えると、診断精度も上がります。
手順2:安全な範囲だけ目視する
室内はシミ・壁紙の浮き・窓周りの水滴を確認します。外は地上から、外壁のひび・目地切れ・排水口詰まりをチェックします。屋根上は転落リスクが高いので、セルフ確認の対象外です。原因特定は散水試験などの手順を持つプロによる専門調査が有効です。
手順3:相談時に渡すメモを作る
「症状写真」「雨の条件」「気づいた時期」「過去補修歴」を1枚にまとめます。ここまで整理して相談すると、見当違いの調査を避けやすくなるのです。
症状別チェックリスト(相談前)
- 雨のたびに同じ場所が濡れる
- 風の強い雨でだけ症状が出る
- 雨が止んだ後も湿りが残る
- 天井・壁・窓周りの3点で同時に異変がある
- 前回補修から短期間で再発した
早めにプロへ相談すべき目安と、依頼時の失敗回避

今すぐ補修したい方は、判断基準を先に持つと失敗リスクを抑えられます。
相談を急ぐべきサイン
「シミが短期間で拡大」「複数箇所で同時発生」「雨のたびに再発」は、内部浸水が進んでいる可能性は高いと言えます。原因箇所が発生箇所と離れる場合もあります。そのため、自己断定よりも調査を優先しましょう。
依頼時に伝えると調査が早い項目
雨漏り修理専門業者に渡す情報は
- ①初発日
- ②発生部位
- ③雨量感
- ④再発条件
- ⑤補修歴
です。これだけでも、散水試験の順番や重点部位が決めやすくなります。
契約前は「見積もり比較」と「前払い条件」を確認
残念ながら悪質な雨漏り修理業者も存在します。国民生活センターでは、複数社の見積もり比較、工期・保証内容の確認、高額な前払い回避を対策として紹介しているのです。調査と工事を分けて考え、契約条件を文章で残すことが無駄なトラブルを回避する基本なのです。
FAQ|雨漏りの原因を特定する方法についてよくある質問

雨漏りは「見えている場所=原因」とは限りません。症状の出方と雨の条件をセットで整理すると、原因候補が一気に絞れます。ここでは相談前によく出る疑問を、結論ファーストでまとめます。
Q.自分だけで原因を特定できますか?
A.完全な特定は難しいですが、原因候補を絞ることはできます。
症状の場所(天井・壁・窓周り)と、発生した雨の条件(強さ・風・時間帯)を記録し、再現性があるパターンを見つけてください。そこまで整理できれば、プロの調査が「最短ルート」になり、見当違いの検証を減らせます。
Q.散水試験は自分でやってもいいですか?
A.基本はおすすめしません。
水の当て方を誤ると、別ルートで浸水させてしまい、症状を増やすリスクがあります。どうしても行うなら、地上から安全に届く範囲だけに限定し、短時間・少量で止めるのが前提です。屋根上や高所は転落リスクが高いため、セルフ検証の対象外です。
Q.雨漏りと結露は何で見分けますか?
A.「雨の有無との連動」で見分けます。
雨が降っていない日や夜間の冷え込みで症状が出るなら結露の可能性が上がります。逆に、風雨の強い日にだけ発生し、雨の翌日にシミが広がるなら雨漏りを疑います。判断が割れる時点で、調査手順のある専門家に切り替えるのが安全です。
Q.風の強い雨だけ漏れるのは、どこが原因になりやすいですか?
A.開口部と外壁の取り合いが優先候補です。
サッシ周りのすき間、外壁目地の切れ、換気フードや配管貫通部の処理不良は、横殴りの雨で水が入りやすくなります。「強い雨」では出ないのに「風雨」でだけ出るなら、水平面より垂直面のすき間を重点的に疑うと整理しやすいです。
Q.調査費用をムダにしない依頼のコツはありますか?
A.事前情報を1枚にまとめることです。
症状写真(同じ角度)、初発日、再発条件、雨量感、過去の補修歴をそろえるだけで、調査の優先順位が付けやすくなります。さらに「調査」と「工事」を分けて見積もりを取り、保証条件と支払い条件を文章で確認するとトラブルを避けやすくなります。
石井建装に相談して最短で原因を絞る|雨漏り原因特定のまとめと次の行動

雨漏りの原因特定は、シミの真上を疑うより「症状×雨条件」をセットで記録し、再現性から侵入口を絞るのが近道です。天井・壁・窓周りなど室内症状で一次判定し、雨量や風向きで二次判定すると、屋根、外壁目地、開口部、ベランダ防水といった優先順位が見えます。
結露と混同すると補修が空振りになるため、雨との連動が弱い場合は結露も疑い、迷った時点でプロ調査へ切り替えてください。
早めに相談すべきサインは、短期間でシミが拡大する、複数箇所で同時発生する、雨のたびに再発する、の3つです。放置すると下地の腐食やカビなど二次被害につながり、結果的に修理範囲が広がりやすくなります。
石井建装へ相談する際は、調査が早くなる情報を先にそろえると安心です。
- 症状写真(同じ角度で複数枚)
- 発生日時と頻度(初発日も)
- 雨の条件(雨量感、風の有無、時間帯)
- 過去の補修歴(いつ、どこを、何で)
お問い合わせは、問い合わせフォームからのご連絡、メールでのご相談、電話でのご相談、ショールームへの来店が選べます。
焦って「とりあえずコーキング」で塞ぐ前に、記録→安全な目視→相談準備の順で進めることで、再発リスクとムダな費用を抑えやすくなります。











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