外壁工事の基礎知識｜基礎のひび割れ修理はできる？

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代表取締役の石井です！

外壁工事は、大々的な工事ばかりではありません。ちょっとしたトラブルで外壁工事を必要とするケースもあることを覚えておきましょう。小さな問題を放置していた結果、気づいた時にはとんでも無く大きな問題に発展してしまうこともあるのです。

今回のお役立ちコラムでは「基礎に発生したひび割れ」についてお話ししていきたいと思います！

ひび割れは放置してはいけない

外壁に発生したひび割れもそうですが、基礎コンクリートに発生したひび割れを甘くみて放置することはやめましょう。ひび割れを放置したことで、建物を支えている基礎部分が劣化を進めてしまい、内部の鉄筋が朽ちてしまったり、内部に浸透した水分が地盤沈下を起こしたりしてしまうのです。

そもそもなぜひび割れが発生する？

ひび割れが発生する原因はいくつかあります。

・乾燥収縮
・気温変化
・不同沈下
・地震
・施工不良
・コンクリートの中性化

コンクリート内の水分が蒸発することで、基礎が収縮してしまい、その収縮に引っ張られることでコンクリートにひびが入ります。これを乾燥収縮と言います。

また、同じような現象で、気温差が激しいとコンクリートの強度を超えてひび割れが発生するケースもあるのです。これが気温変化によるひび割れです。

不同沈下とは、元々の地盤の弱さにより建物が斜めに傾いてしまうことで基礎にストレスがかかってひび割れる現象です。地盤沈下と同様の原理で、このまま放置していると建物が倒壊する恐れもあります。地震は、その振動によって建物全体を揺らします。基礎コンクリートだけでなく、外壁にもひび割れが発生する大きな原因です。

施工不良は、適正値までかぶり厚さを確保しなかったり、コンクリート作成時に攪拌不足で十分な強度を確保できなかったことで発生する人的ミスです。コンクリートの中性化は、コンクリートそのものの劣化を指します。内部のカルシウム成分が中性化することで、元々アルカリ性だったコンクリートが鉄筋をサビさせてしまうのです。

これらがひび割れを発生する原因です。

補修する基準は？

コンクリートが形を保っている以上、基本的にひび割れは必ず発生します。そのすべてを補修するというのは非常に難しく、手間がかかる作業です。もしひび割れを見つけても、そのたびに業者に補修させるというのもコストがかかる上に、完全にひび割れをなくそうと思うと他の素材で隠してしまうぐらいしか方法がありません。

そのため、ざっくりとした判断基準としては「隙間が広がっていなければ補修は見送る」としておくことが良いでしょう。ただの線傷のようなひび割れであれば、早急に対処しなければならないほど深刻化していません。

線傷から隙間へとひびが進んでしまった場合、基礎コンクリートの被害が拡大しているということがわかるので、その時は業者を呼びましょう。

ひびの種類について

ひびの種類を知っておけば、補修が必要な状況かどうかの判断ができるようになります。そのため、基本的なひび割れの種類をしっかりと把握しておきましょう。

ひびの種類①｜構造クラック

基礎コンクリートを補修すべき第1段階の判断材料が構造クラックです。ひびの幅が0.3mm以上、深さは4mm以上と、比較的浅いひび割れであっても補修対象として扱われています。

これだけの隙間があれば、内部はしっかりと雨水が染み込む上に、そのまま放置すれば地盤沈下の恐れもあるのです。そのため、1mm以下の幅であっても十分危険な状態だということを覚えておきましょう。

ひび割れ幅が広くなりやすいのは、開口部から発生しているひび割れです。換気口の端や、縁の下の通気口などから発生しているひび割れには特に注意することをおすすめします。

ひびの種類②｜同じ場所にある複数の微細なひび割れ

ひび割れが点在しているような場合は、建物の揺れや歪みによって突発的に発生したひび割れだと判断できます。しかし、群発しているひび割れは、他に何か原因がある可能性が懸念されるので、一度業者によるチェックをしておきましょう。

例えば、屋根付近から地面近くまで、多少の左右のずれはあっても1本まっすぐひび割れているように見える場合、基礎コンクリートが内部で完全に割れている可能性もあります。

ひびの種類③｜基礎高さいっぱいまで伸びているひび割れ

基礎コンクリートが天辺からしたまでひび割れているような場合、内部に水が流れ込んでいる可能性が非常に高いです。なるべく早い段階で補修しておかなければ、地盤沈下やカビの発生で大変なことになるでしょう。

決してシーリング材で適当に目地埋めするのではなく、しっかりと業者による対処をしてもらうようにお願いします。もし、適当な処置をして安心していると、ひび割れが広がってしまったり、内部で問題が深刻化する恐れもあるのです。

ひびの種類④｜水平方向に走るひび割れ

基礎コンクリートを横向きに走るひび割れが確認できる場合、すでに内部に問題が発生している可能性があります。横方向の鉄筋がサビていたり、振動によって「ズレ」が発生するような状況になっている場合、横向きのひび割れが発生することが多いのです。

見た目には地面方向に水が流れ込むわけでもないので、問題を軽視しがちですが、実際には横向きのひび割れは非常に深刻な問題を抱えている可能性が高く、できる限り早く業者による診断が必要な状態だということを覚えておいてください。

ひびの種類⑤｜基礎コンクリートの破裂・滑落

細かいひび割れや小さなひび割れ、または構造クラックにまで発展しているものを長期間放置してしまった場合、内部に水が何度も入り込み乾燥するというサイクルを繰り返したことで、コンクリートが風化してしまいます。中性化と呼ばれる現象です。

その結果、劣化した層が剥がれ落ちて滑落を起こしたり、すでに広がっているひび割れが破裂してさらに幅広い割れになってしまうのです。ここまで問題が深刻化すると、補修では対処しきれない場合も出てきます。

基礎を打ち直すということは、基本的に普通のリフォーム業者にはできません。しっかりと強度計算などが必要になるため、ただ増しうちするだけでは十分とは言えないのです。

そのため、被害が重大化する前にしっかりと補修しなければなりません。

ひびの種類⑥｜雨染みの発生

基礎コンクリートに雨染みが発生しているような状態は、かなり問題が深刻化していると思って良いでしょう。特に、赤い縁取りの雨染みになってしまっている場合は、内部の鉄筋が雨によってサビているので、そのまま放置すれば内部から基礎コンクリートがダメになってしまうので、できるだけ早く対処しなければなりません。

鉄筋が錆びることが問題なのではなく、雨が侵入していることが問題なのです。鉄筋は基礎を打ち立てる際にも錆が発生しています。むしろ錆びている方がコンクリートの絡みが良くなるので強度確保には良い状態とも考えられます。

しかし、鉄筋の錆が表面にまで染み出しているということは、ひびが鉄筋まで達していることがわかります。鉄筋まで濡らして、その水が外に染み出しているということは、鉄筋がどんどん劣化していく上に、コンクリートの中性化が進んでしまうことを表しているのです。

基礎コンクリートのひび割れは石井建装におまかせください！

基礎コンクリートは、ただの線傷程度のひび割れであればすぐに補修をしなければならないほど深刻な状態ではありません。しかし、少しでも隙間が広がって見えるようであれば、被害が深刻化する前に補修して、問題が発生する前に健全な状態にしておくようにしましょう。

あまりにも被害が深刻になってしまうと、建物をジャッキアップして基礎を作り直したり、曳家をしなければならないという大工事になってしまうのです。補修で対処できるうちにコンクリートのメンテナンスを心がけてください。

もし、基礎のひび割れが不安ならば、ぜひ当社石井建装にご相談ください。当社には私を含め、外装劣化診断のプロである外装劣化診断士資格を保有するスタッフが在籍しております。経験だけではなく、しっかりとした劣化診断の知識、法令の知識を兼ね備えたプロフェッショナルが、あなたのお住まいを細かくチェックいたします。

まずはご相談ください。あなたからのご連絡、ご相談をスタッフ一同、心よりお待ちしております！