DIY厳禁?Vカットコーキングの材料・乾燥時間・費用目安をプロが公開

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代表取締役の石井です!
外壁にひびが発生した場合、いくつかの修理方法があります。その中でも深いひびに対応できる工法として知られているのがVカットコーキングです。
今回のお役立ちコラムでは、Vカットコーキングの工法や材料、DIYでおこなうのはオススメしない理由などを紹介しますので、ひび割れ修理に興味のある方は最後まで読んでみてください。
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Vカットコーキングとは?工程や目的を解説

Vカットコーキングとは、外壁に深いひびが発生した場合に用いる修理方法の1つです。専用の機器を用いてV字型にカットし、補修材を充填して修理します。Vカットコーキングが適しているかどうかは、外壁材の種類や状態にもよるため、同じ深さのひびでも他の修理方法を推奨する場合もあるでしょう。
外壁のひび割れは美観を損ねるだけでなく、様々な障害・症状に発展します。特に注意したい障害・症状は以下の通りです。
雨漏り
ひびが深く塗膜やコーティングを貫通して外壁材まで達している場合、雨漏りに発展する可能性があります。ひびの隙間から雨水が入り込み、次第に腐食・劣化していくでしょう。ひび割れが原因による雨漏りを放置すると、外壁の補修だけでなく住まい内部の補修まで必要になる可能性が高くなります。
外壁の急速な劣化
ひび割れの部分から劣化が広がり、外壁全体が急速に劣化する場合もあります。金属製の外壁の場合はサビが広がっていき、木製の場合はカビやコケが広がっていくでしょう。
害虫・害獣による被害
ひび割れの隙間から害虫・害獣が侵入することもあります。たとえばシロアリは湿気の多い木材を好むため、ひび割れの隙間から侵入し木材を食い荒らしてしまうこともあるでしょう。蟻害が発展すると住まいに深刻なダメージを与える可能性もあるため、早めの対策・修繕が必要です。
VカットコーキングとUカットコーキングの違いは?
VカットコーキングはVの字にカットするのに対し、UカットコーキングではUの字にカットしていきます。必要な道具や方法は多少異なりますが、それ以外はほぼ同じです。
Vカットコーキングは幅が0.3mm以上の比較的大きなひび割れに適していますが、より深いひび割れや幅の広いひび割れにはUカットコーキングを用います。方が溝の隙間が大きいため、補修材をより多く充填できるからです。
Vカットコーキングの流れ
①施工部分周辺を清掃する
②マスキング・養生をおこなう
③Vカットツールかサンダーでひび割れ幅を中心にV字にカットする
④必要に応じて下地処理剤を塗る
⑤カットした部分にコーキングを充填する
⑥コーキングが硬化したら表面を調整する
⑦必要に応じて補修部分を塗装・調整する
Vカットコーキングをおこなう前には周辺を清掃する必要があります。汚れが入り込むと補修材(コーキング)の密着性などに難があり、すぐに劣化してしまう可能性があるため、重要な工程です。
コーキング材によって塗装に向くもの、塗装に向かないものなどがあるため、⑦の塗装・調整は使用したコーキング材や修繕の状態によって変わります。
Vカットコーキングの材料と乾燥時間

Vカットコーキングの材料の種類と乾燥時間は以下の通りです。
変成シリコン系コーキング材(シーリング)
・表面硬化に約1時間
・皮膜硬化に約1.5時間
・完全硬化に約3日程度
変成シリコンコーキングとシリコンコーキングは名前が似ていますが機能としては別物です。変成シリコンコーキングはシリコンコーキングにありがちな、シリコンオイルが表面に滲みでて黒く汚れることもなく、柔軟性があるため揺れにも強く雨漏り対策に向いています。
ポリウレタン系コーキング材(シーリング)
・表面硬化に約2時間
・皮膜硬化に約4時間
・完全硬化に約3〜7日
ポリウレタン系コーキングは耐久性が高く塗装も可能です。変成シリコン系コーキングよりも材料費が安いのも長所といえます。ただし紫外線に弱いため塗装をしない(塗膜で保護しない)という選択肢はオススメしません。
アクリルウレタン系コーキング材(シーリング)
・表面硬化に約2時間
・皮膜硬化に約4時間
・完全硬化に約3〜7日
アクリルウレタン系コーキング材は伸縮率が高く塗装も可能です。変成シリコン系コーキングよりも材料費が安いのも長所といえます。ポリウレタン系コーキングと同じく紫外線に弱いため、塗装は必須です。
アクリル系コーキング材(シーリング)
・表面硬化に約2時間
・皮膜硬化に約3時間
・完全硬化に約24時間
アクリル系コーキングはとても安く、完全硬化も早いところが長所で、塗装も可能です。ただし耐久性が低く、あまり長持ちしないのが短所となります。
DIYをオススメしない理由

ゼロから道具を揃えるのは大変
Vカットコーキングに必要なもの |
・Vカットツール(またはサンダー) ・コーキングガン(コーキングを充填する器具) ・コーキング材 ・外壁用の塗料(コーキング材を塗装する場合) ・プライマー (下地処理剤) ・ブラシヘラマスキングテープ養生シート |
Vカットコーキングをおこなうためには様々な道具を揃える必要があります。何もない状態から、すべてを揃えるにはそれなりにお金がかかるため、費用削減が目的のDIYであれば、割にあわないかもしれません。
ちなみに外壁用の塗料はいくつか種類がありますが、製品によっては外壁材と相性が悪かったり、耐用年数が短くすぐに塗り直しが必要になる場合もあります。
正確な角度や深さが必要
Vカットの溝の角度は一般的に30度・45度・60度などの設定があり、深さは材料の3分の1を超えないようにする必要があります。正確な角度・深さでないとかえって悪化したり、外壁を傷つける恐れがあるため、経験が必要です。
十分かつ適切な下処理・清掃が必要
Vカットコーキングの下準備として、適切な下処理や清掃が必要です。清掃の方法を間違えるとひび割れ近くの塗装やコーティング・外壁材まで傷つける恐れがあるため、注意が必要になります。
適切なコーキング材を選ぶのが難しい
コーキング材は種類が豊富にあり、それぞれ特徴や使い勝手が異なります。外壁材の種類によっては向き不向きもあるため、適切なコーキング材を選ぶ必要があるでしょう。
失敗した場合のリカバーが大変
Vカットコーキングに失敗した場合、やり直すためにはコーキング材をすべて撤去し、やり直す必要があります。何度もやり直すとそれだけ材料費がかかる上、外壁材も痛むため注意が必要です。
高所の作業は危険
2階部分の外壁など、手で届かない位置の補修作業はDIYでおこなうのは、Vカットコーキングに限らずオススメしません。脚立やハシゴを使うとしても、転倒して落下事故に発展するケースも珍しくなく、プロに任せるべきです。
Vカットコーキングの費用・相場
ひび割れの幅 | 費用の相場 |
ひび割れが軽度の場合(2.5mm未満) | 1メートルあたり1,200円~2,500円 |
ひび割れが中度の場合(2.5mm以上15mm未満) | 1メートルあたり1,500円~2,500円 |
ひび割れが重度の場合(15mm以上) | 1メートルあたり3,000円~4,500円 |
※ひび割れの場所・状態にもよるため参考程度にお考えください
業者に外壁のひび割れ修繕(Vカットコーキング)を依頼した場合、1メートルあたり1,200円~4,500円程度が相場です。足場が必要のない箇所であればDIYよりも安くあがる可能性もあります。
外壁の劣化具合や修繕費用が気になる場合は、弊社(石井建装)に気軽にご相談ください。外壁の診断・見積りであれば無料でおこないます。
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外壁の深いひび割れは、雨漏りや急速な劣化、害虫被害などさまざまなリスクにつながります。Vカットコーキングは、正確な道具選びや角度・深さの調整、下地処理や清掃の技術が求められるため、DIYで安易に取り組むと失敗や事故のリスクが高くなります。材料費や手間だけでなく、やり直しの負担や高所作業の危険も考慮すると、専門業者への依頼が安心・安全です。
プロタイムズ取手店・プロタイムズ我孫子店・プロタイムズつくば学園店/株式会社石井建装では、外壁診断から最適な工法のご提案、費用明細の提示まで無料で対応。Vカットコーキングの相場や素材ごとの最適な補修プランも丁寧に説明します。気になる外壁のひび割れは「自分で直す」より、まずは石井建装へご相談ください。
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