台風前に必須!屋根塗装&点検で被害を防ぐためのチェックリスト

💬「台風シーズン、屋根の不安が気になる…でも何から始めればいいかわからない」
💬「ここ数年、大型台風が接近したり停滞したりすることが増えているから気をつけたい」
2025年8月17日時点で、台風は11号まで発生しています。昨年は8月末にかけて大型台風が停滞し、線状降水帯の発生も各地で見られたことから今年も警戒は必要です。今回のお役立ちコラムでは、台風前におこなう屋根塗装や点検のチェックポイントと、専門業者に依頼するタイミングについてお話していきます。
台風前に屋根を点検する重要性

台風前の屋根点検や屋根塗装の準備は、思わぬ被害を未然に防ぐための大切なステップです。とくに築10年以上の住宅や前回の塗装から時間が経過している屋根は、塗膜の劣化や瓦のズレ、釘の浮きなど、小さな不具合が台風の強風や大雨で大きな被害に発展しやすい状態になっています。
屋根塗装は見た目を整えるだけでなく、家全体の耐久性を高める「保護膜」としての重要な役割を持っています。台風前の点検は単なる安全確認ではなく、家を長く守るための投資ともいえるのです。
点検をおこなうことで、次のようなリスクを早めに把握できます。
- 雨漏りや屋根材のはがれ
塗膜の劣化や瓦のズレによって水が浸入し、室内への被害や構造材の腐食につながる可能性があります。
- 屋根材の耐久性や塗膜の状態
劣化の度合いを把握することで、塗り替えや補修の必要性を正確に判断できます。
- 強風・豪雨による損傷
棟板金の緩みや釘の浮きなどを事前に補修することで、屋根材の飛散や隣家への被害も軽減できます。
築年数別屋根リスク&点検優先度
築年数によって屋根リスクは変動します。点検の優先度がどれほどのものなのか把握しておきましょう。
築年数 | 塗装・屋根の劣化傾向 | 台風前の点検ポイント | 優先度 |
0~5年 | 塗膜はほぼ健全、ひび割れやはがれは少ない | 棟板金や釘の緩み、雨樋の詰まりチェック | 低 |
6~10年 | 塗膜の色あせ、わずかなひび割れが発生しやすい | 屋根材の浮きや釘の緩み、雨漏りの前兆チェック | 中 |
11~15年 | 塗膜のはがれ、コケやカビの発生が見られる | 塗装はがれ、瓦の割れ・ズレ、棟板金の浮き確認 | 高 |
16年以上 | 塗膜の劣化が進行、屋根材の破損リスクが高い | 全体的な塗膜状態、屋根材の欠損、雨漏りリスクを重点的に点検 | 最優先 |
築5年以内
築5年以内の屋根は塗膜や屋根材の性能がまだ十分に機能しており、大きな劣化はほとんどありません。ただし「まだ新しいから大丈夫」と過信するのは危険です。
台風の強風は、小さな釘の浮きや棟板金の緩みといった軽微な不具合でも一気に広げてしまいます。専門業者に簡易点検を依頼するだけでも、安心感を得られる段階です。
築6~10年
この時期は塗膜の色あせや細かいひび割れが現れやすく、外観上はまだ健全に見えても実際には防水性が低下し始めています。
特に 棟板金の浮きや釘の緩み は、強風で屋根材が飛散する原因になりやすい部分。放置すると台風時に雨漏りや隣家への被害を招くリスクがあるため、専門業者による点検を推奨します。早めに補修をすれば、将来的な大規模修繕のコストも抑えられます。
築11~15年
この時期になると塗膜のはがれやコケ・カビの繁殖が目立ち始め、防水性が大きく低下します。特に台風前には、瓦の割れ・ズレ、棟板金の浮き を重点的に確認することが不可欠です。
雨漏りの原因になるだけでなく、強風で瓦や板金が飛散し、隣家や歩行者への被害につながるケースもあります。塗り替えや補修を行うには最適なタイミングであり、長期的な安心を確保するチャンスといえるでしょう。
築16年以上
築16年以上になると、屋根材や塗膜そのものの寿命が尽き始め、破損リスクが非常に高い状態です。小さなひび割れや欠損でも、台風の強風や豪雨で一気に被害が拡大する恐れがあります。
台風シーズンを迎える前には必ず点検・補修を行い、必要に応じて 屋根塗装のやり直しや屋根材そのものの交換 も検討することが安心につながります。この段階では「先延ばし」=「被害の拡大」となるため、最優先で対応しましょう。
台風前に確認したい屋根チェックリスト
屋根は高所になるため、目視で確認できる範囲で構いません。上にのぼって様子を見るのは危険なので絶対にやめてくださいね。無理な場合は専門業者に依頼するのが安全です。
屋根材・塗膜の状態チェック
- 塗膜のひび割れやはがれ…小さな劣化でも放置すれば雨水が侵入し、雨漏りの原因になる可能性があります。
- 瓦やスレートのズレ、欠損…台風の強風で飛散しやすく、隣家や通行人に被害を及ぼす危険性があります。
- 棟板金の浮き・釘の緩み…浮きや緩みは風圧で一気に外れやすく、屋根全体の破損につながるリスクがあります。
これらは一見すると小さな不具合に思えますが、台風の強風や豪雨が加わると一気に深刻な被害へと発展します。自己点検で異常を見つけた場合は放置せず、必ず専門業者に相談することが安心につながります。台風前のほんの少しの準備が、住まいと家族を守る大きな一歩になるのです。
雨樋・排水経路の確認
- 雨樋の詰まりや破損…落ち葉やゴミが溜まると排水が滞り、豪雨時に雨漏りや外壁の劣化につながる恐れがあります。
- 雨水の流れが滞っていないか…水がスムーズに流れないと、逆流や溢れによって室内浸水のリスクが高まります。
雨樋や排水経路の不具合は台風の大雨で一気に被害を拡大させる原因となります。普段は見落としがちな部分だからこそ、台風前にしっかり点検しておくことが重要です。少しの清掃や補修で被害を防げるケースも多いため、早めの確認を心がけましょう。
付帯設備の点検
- 換気口や屋根上の設備が固定されているか (台風前の点検で確認)…緩みや外れがあると強風で飛ばされ、屋根の破損や雨水侵入の原因になります。
- 太陽光パネルがある場合は固定・接続状態をチェック (屋根塗装や補修の前に確認すると安心)…金具の緩みや接続不良は台風時に重大事故につながる恐れがあるため、必ず事前に確認が必要です。
屋根上の付帯設備は台風の強風で被害を広げやすい要注意ポイントです。普段は見えにくい部分だからこそ、点検や補強は専門業者に依頼することで安全性と確実性が高まります。
台風前に屋根塗装をおこなうときの注意点

台風シーズンに突入したり、付近に台風が発生した情報が出たりと、ギリギリで工事に臨むとトラブルに巻き込まれる可能性があります。雑な施工になってしまわないように、業者選びとタイミングが重要です。
誤った選択をしないために、各フェーズでの注意点を把握しておきましょう。
施工時期の目安
- 台風接近の1~2週間前までに塗装や補修を完了させるのが理想…直前では工事が中断するリスクが高く、被害を防ぐためには余裕を持った準備が欠かせません。
- 雨天や強風が予想される日は施工不可のため、スケジュールに余裕を持つ…天候による延期は避けられないため、計画段階から余裕をもった日程調整が重要です。
工事のタイミングを誤ると「施工途中で台風が直撃」という事態もあり得ます。余裕あるスケジュール管理でリスクを回避しましょう。
塗料選びのポイント
- 高耐久・防水性のある塗料を選ぶ…台風による豪雨や強風に耐えるため、防水性と耐久性は必須です。
- 可能であれば遮熱性や防藻・防カビ性能もチェック…長期的に屋根を守るため、快適性やメンテナンス性を高める塗料を選ぶと安心です。
- 施工後すぐに雨に濡れても影響が少ない塗料を選ぶ…不安定な天候でも仕上がりに影響しにくく、施工トラブルを防げます。
塗料の選択は仕上がりや耐久性に直結します。価格だけでなく性能バランスを考慮した選定が、台風対策には特に重要です。
施工業者への依頼時の注意
- 台風前の屋根塗装や点検依頼は集中しやすいため、早めに見積もりとスケジュール確認…直前になると予約が取れず、対応が遅れるリスクがあります。
- 過去の施工実績や口コミ、保証内容を確認…信頼できる業者を選ぶためには「実績」と「保証」の確認が欠かせません。
- 下請けに丸投げせず、自社施工か確認しておくと安心…責任の所在が明確になり、品質管理も徹底されやすいです。
業者選びを誤ると、台風後にトラブルが再発する可能性があります。実績・保証・施工体制をチェックし、安心して任せられる業者に依頼しましょう。
屋根塗装・補修を業者に依頼するタイミング
台風前の屋根点検や必要な補修・塗装は、単に被害リスクを減らすだけでなく、屋根全体の耐久性を高める長期的な投資になります。小さな劣化やズレを放置せず、台風シーズン前に適切な対応をおこなうことが、安心・安全な住まいを守る第一歩です。
依頼のタイミングを逃さないように、事前に把握しておきましょう。
塗膜の劣化やひび割れが見つかった場合
小さなひび割れや塗膜のはがれでも、台風の強風や豪雨で雨水が侵入し被害につながる可能性があります。早めに補修や塗装を依頼することで、雨漏りや屋根材の破損リスクを大幅に減らせます。とくに雨漏りの前兆がある場合は、迷わず業者に相談するのが安心です。
棟板金や瓦のズレが目立つ場合
強風時に屋根材や棟板金が飛散すると、自宅だけでなく隣家にも被害を与える恐れがあります。目視でズレや浮きが確認できる場合は、専門業者による補修を優先的におこない、飛散防止対策を確実にしておきましょう。
築10年以上で塗装から10年経過している場合
塗装から時間が経過すると、防水性や耐久性が低下している可能性があります。台風シーズン前には屋根全体の点検をおこない、必要に応じて塗装のやり替えや部分補修を検討することが理想です。複数の業者に見積もりを取ることで、施工内容や費用の比較もしやすくなります。
被害を最小限にする!屋根&家まわりの台風準備

屋根だけでなく、家まわりの環境を整えることも台風対策の大切なステップです。強風や豪雨による被害は、屋根だけでなく庭やベランダ、外壁、窓、隣家への影響まで及ぶことがあります。台風前には以下のポイントをチェックしましょう。
1. 庭やベランダの物の固定・移動
- 物置、ガーデン用品、ハンモックなど、強風で飛びやすい物は屋内に移動するか、頑丈に固定
- 植木鉢は重心の低い場所に移動
- 軽い物でも飛散すると隣家や通行人に危険を及ぼすため、まとめて置き場所を整理する
- バーベキュー用品や折りたたみ椅子なども、事前に片付けておくと安心
小さな物でも強風で飛散すれば大きな被害を生む可能性があります。必ず台風前に整理しておきましょう。
2. 外壁・窓・開口部の点検
- 外壁のひび割れや浮き、塗装のはがれを確認
- 古いサッシやシャッター、雨戸の可動確認。破損や緩みがある場合は修理や補強を検討
- 窓ガラスは飛散防止フィルムを貼る、雨戸を閉めるなどの対策も有効
家の「入口」となる部分は台風の影響を受けやすいため、事前の補強や点検が被害防止のカギとなります。
3. 屋根まわりの小物・設備チェック
- 雨どいやアンテナ、換気口の固定状態を確認
- 軽量の太陽光パネルや外付け設備は、強風で外れないよう取り付けや固定を見直す
- 雨樋の掃除は落ち葉だけでなく、砂や小石も確認
屋根まわりは見落としやすいですが、台風被害に直結しやすい箇所です。安全のため専門業者に依頼するのも有効です。
4. 隣家への飛散物リスク
- 強風で物が飛ぶと隣家や通行人への被害につながります
- 必要に応じて簡易フェンスや養生ネットで飛散防止策を講じる
- 枝や倒れやすい木が近くにある場合は剪定や支柱補強を検討
自宅だけでなく近隣への被害も想定し、飛散防止対策を徹底することでトラブルを未然に防げます。
5. 水まわり・地面まわりのチェック
- 雨水が溜まりやすい場所や排水口まわりは掃除しておく
- 水はけが悪いと浸水や雨水の逆流リスクがあるため、砂利や土の状態も確認
排水機能を整えておくことで、浸水被害を防ぎ安心して台風を迎えることができます。
これも重要!事前準備のコツ
屋根塗装や点検とあわせて、家まわりの環境を整えることは台風対策の大切なステップです。小さな備えが被害の有無を分けるケースも多く、「やっておけば良かった」と後悔する声も少なくありません。ここでは台風を迎える前に実践してほしい3つの準備のコツを深掘りして解説します。
台風事前準備のコツ①早めの行動
台風直前になると、点検や補修を依頼する業者が予約で埋まってしまい、必要な工事が間に合わないことも珍しくありません。
また、資材や塗料の調達にも時間を要するため、接近予想の1〜2週間前には準備を終えることが理想です。早めに動いておけば、落ち着いて台風を迎えられるだけでなく、仮に追加修繕が必要になった場合でも余裕をもって対応できます。
台風事前準備のコツ②業者との連絡
屋根補修や塗装を業者に依頼する際は、費用やスケジュールだけでなく、施工実績・保証内容・施工管理体制を確認することが大切です。特に「自社施工かどうか」は仕上がりと責任の所在に直結するためチェックしておきたいポイント。
さらに、複数社に見積もりを依頼すれば、費用の相場感も把握でき、納得度の高い選択が可能になります。
台風事前準備のコツ③緊急時の準備
万全の対策をしても、停電や浸水といった被害がゼロになるとは限りません。そのため、緊急時の備えを家庭内で整えておくことが不可欠です。
懐中電灯やモバイルバッテリー、防災用品はもちろん、雨水の侵入を防ぐための養生シートやバケツを準備しておくと、応急対応が可能になります。家族で「非常時の連絡手段」「避難の流れ」を確認しておくのも安心につながります。
覚えておくと安心!台風後の屋根・雨樋・家まわりチェック
台風通過後も油断せず、屋根や家まわりを確認することが大切です。
- 屋根材や棟板金の状態
→飛散や破損がないかを確認して、異常があれば早めに業者に連絡しましょう。
- 雨樋・排水経路の詰まり
→落ち葉や枝が詰まっていないか、雨水の排水に問題がないか確認します。
- 家まわりの物品・設備
→飛ばされた物や倒れたものがないかチェックし、被害があれば速やかに整理・修理しましょう。
台風前の屋根点検は石井建装へ!早めの準備で安心を手に入れましょう

台風シーズンは予測が難しく、直前の対応では間に合わないケースが多々あります。特に築10年以上経過した屋根や、塗装から時間が経過している場合は、劣化や小さな不具合が一気に大きな被害へとつながる可能性があります。
台風通過後に慌てて修繕するのではなく、事前に点検・補修・塗装を行うことこそが、被害を最小限に抑える最も確実な方法です。
石井建装では、外装劣化診断士による細やかな点検と、豊富な施工実績に基づいた最適なプランをご提案しています。早めに行動することで「飛散物で隣家へ被害を与えるリスク」「雨漏りによる室内被害」を防ぎ、安心して台風シーズンを迎えることができます。屋根点検や塗装のご相談は、問い合わせフォームからのお問い合わせ、メールや電話でのご相談、またはショールームへの来店でも受け付けております。
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