我孫子市|ノンアスベスト屋根は要注意。築20〜24年で起きやすい不具合とカバー不可条件

我孫子市|ノンアス屋根は要注意。築20〜24年で起きやすい不具合とカバー不可条件

我孫子市における屋根のメンテナンスで、とくに増えているのが「ノンアスベスト期スレート」に関するトラブルです。築20〜24年ほどになると、ノンアスベスト屋根のメンテナンス時期にあたります。割れ・欠け・層間はく離や雨漏りの前兆など、深刻な劣化が進行している屋根も多々あるのです。

とくに「カバー工法はできますか?」というご相談を、多く受けるようになりました。ノンアスベスト屋根は本質的に劣化が早く、カバー工法が適用できないケースも一定数あります。カバーを選んだことで雨漏りを悪化させてしまう事例もあるため要注意です。

そこで今回のお役立ちコラムでは、ノンアスベスト屋根がなぜ劣化しやすいのか?築20〜24年で起きやすい不具合の特徴、カバー工法ができる屋根・できない屋根についてくわしくお話しします。

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目次

我孫子市で増える「ノンアスベスト期スレート屋根」相談の背景

ノンアスベスト屋根とは、アスベスト規制強化(2004年頃)に伴い製造された、アスベストを含まないスレート屋根材のことです。アスベストを抜いたことで安全性が高まりました。反面、材質が従来のスレートより脆く、吸水しやすく「反り・割れ・層間はく離」が起きやすいのです。

また、我孫子市は春から秋まで湿度が高い日もあります。梅雨や秋雨では降雨が続く傾向です。千葉県北西部は年間湿度が比較的高めで、苔・藻の繁殖環境がそろいやすい地域と言えます。このような気候条件は、吸水性のあるノンアスベスト屋根の劣化を加速させる大きな要因となるのです。

築20〜24年ノンアスベスト屋根に多い劣化症状

築20〜24年ノンアス屋根に多い劣化症状

ノンアスベスト屋根の劣化は、築15年を超えたあたりから増加傾向があります。以下の症状が見られる場合、状態によってはカバー工法が適用できない可能性もあるのです。

割れ・欠け・反り

ノンアスベスト屋根は吸水しやすく、湿潤と乾燥を繰り返します。膨張と収縮が起こることで、反りや割れが出やすくなるのです。

層間はく離

ノンアスベスト屋根最大の弱点です。スレート材がミルフィーユ状に剥がれ、層が分離しているように見える状態になります。表面だけでなく内部まで劣化しているため、屋根材自体の強度が著しく低下しているため、カバー工法は適用できないのです。

含水劣化と苔・藻の繁殖

屋根材が水を含むことで重量が増加し、凍結や乾燥による破損が発生しやすくなります。我孫子市は冬の冷え込みもあり、含水スレートの凍害も十分に起こり得るのです。

これらの症状は、軽度なら部分補修・下地調整を行えばカバー工法ができる場合もあります。ただ、層間はく離や全面的な含水が進んでいる場合、丁寧に施工しても長期耐久は期待できません。

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ノンアスベスト屋根の「セルフ一次診断」フローチャート

ご自宅の屋根がカバー可能かどうか、まずは施主様自身が確認できるセルフ診断ポイントを整理します。

地上から確認できるポイント

  • 屋根の色ムラが大きい(吸水劣化の可能性)
  • 一部の屋根材が反っている
  • 棟板金の釘が浮いている
  • 苔が大量に付着している

ベランダ・道路から確認

  • スレートが何枚も割れている
  • 表面が層状に剥がれている
  • 雨染みのように黒く見える部分がある

このようなポイントをチェックし、複数該当するならカバー工法前提で考えないほうがいいでしょう。まずは現地調査が求められます。

プロが現場で確認する「カバー可否」の技術基準

現場調査では、以下の5項目を必ず確認します。

スレートの強度

  • 指で押して簡単に欠ける:カバー工法はできない
  • 軽度の割れで強度が残っている:カバー工法ができる場合あり

層間はく離の割合

  • 屋根面の2割以上に層間はく離:原則カバー工法はできない

野地板(下地)の状態

  • 雨染み・ベコつき:葺き替えを推奨
  • 腐朽なし:カバー工法が検討できる

ルーフィング(防水シート)

  • 広範囲に破れ:カバー工法はできない
  • ステープル周囲のみの局所劣化:カバー工法ができる場合もある

雨漏り履歴

  • 棟周り・谷板金付近の雨漏りがある:下地交換が必須。カバー工法はできない

参照:国土交通省 国土技術政策総合研究所 Ⅲ.3外壁及び屋根防水の補修・改修部分の耐久性評価手法

参照:独立行政法人 建築研究所 建築研究資料

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カバー工法が「不適」と判断される典型パターン

カバー工法が「不適」と判断される典型パターン

層間はく離が進んだノンアスベスト屋根は、基本的にカバー工法ができません。ノンアスベスト期スレートはアスベスト補強がなく、水分を吸収しやすい構造のためです。内部の板層がミルフィーユ状に分離する層間はく離も発生しやすくなります。

この状態では屋根材としての支持力が失われるのです。金属屋根を重ねてもビス固定が保持できません。無理やり施工しても、数年以内に浮き・バタつきなどの不具合が発生します。

含水劣化や割れ率の高さが示す「屋根寿命末期」のサイン

踏むと沈む・ふわつくといった含水劣化のある屋根も危険です。内部の繊維組織が崩れ、スポンジ状に弱った状態です。カバー材を載せたとしても、均一な支持が得られません。そのため施工後に、沈み込みやビス抜けにつながります。また、目安として屋根全体の割れ率が5〜10%を超えるようなら、材料寿命が尽きている可能性もあります。

雨漏り痕が示す「防水層の崩壊」はカバー工法の限界

雨漏り痕が複数ある屋根は、既存ルーフィングが機能していないサインです。カバーでは防水層を再生できません。重ね張りを行っても雨漏りを止められず、内部腐朽の再発例が多数確認されています。これらの条件がそろうと、屋根カバー工法は適合できず、葺き替えが唯一の根本修繕となります。

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カバー不可のときに選ぶべき代替工法

カバー不可のときに選ぶべき代替工法

ノンアスベスト屋根がカバー工法に適さないと診断されたなら、全面葺き替えが選択肢となります。スレート材だけでなく、劣化した野地板やルーフィングまで一新できるからです。屋根本来の防水性・強度・耐震性を根本から再構築できます。

築20〜24年のノンアススレートは内部劣化が進んでいることも多く、カバーで支えきれないケースがほとんどです。葺き替えは屋根材も新しくなるため、以降の長期的な維持コストを考えても合理的な判断と言えます。

劣化の根を断つ「野地板・ルーフィングの再構築」という最大のメリット

葺き替えの最大の利点は、劣化の原因となる「下地」を丸ごと改善できる点です。葺き替えなら、傷んだ野地板も交換しますし、新しい防水シートを全面に施工できます。防水性能が根本から回復し、屋根全体を新品同様の状態へ戻せるのです。

長期耐久と耐震性を同時に向上できる合理的な判断

葺き替えでは、劣化した重いスレートを撤去し、軽量な金属屋根へ更新できるため、建物の耐震性向上にも直結します。さらに、最新のガルバリウム鋼板やSGL鋼板は高い耐候性を備えているのです。初期費用は高くても、長期耐久・耐震性・再劣化リスクの低減を総合すれば、葺き替えは費用対効果が期待できる選択肢となります。

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FAQ|ノンアスベスト屋根についてよくある質問

FAQ|ノンアスベスト屋根についてよくある質問

我孫子市で築20〜24年のノンアスベスト屋根をそのままカバー工法にしてよいのか、不安に感じてご相談いただくケースが増えています。ここでは、ノンアスベスト屋根の劣化やカバー不可条件について、よくある質問をまとめました。

Q.我孫子市で築20〜24年のノンアスベスト屋根は、基本的にカバー工法できますか?

A.一概に「できる」とは言えません。層間はく離や含水劣化が進んでいる屋根は、屋根材としての強度が足りず、カバー工法は不適です。まずはスレートの割れ率や層間はく離の範囲、下地とルーフィングの状態を現地調査で確認する必要があります。

Q.ノンアスベスト屋根の層間はく離がどの程度あるとカバー工法は諦めるべきですか?

A.目安として屋根面の2割以上に層間はく離が見られる場合、原則カバー工法は推奨されません。屋根材そのものがミルフィーユ状に弱っており、上から金属屋根を留めてもビスが効かないためです。

Q.我孫子市の気候だとノンアスベスト屋根はどんな劣化に注意すべきですか?

A.湿度の高さと冬の冷え込みにより、含水劣化からの凍害、苔・藻の繁殖、反り・割れが起きやすいのが特徴です。色ムラや黒ずみ、苔の繁殖が目立つ場合、内部まで水を吸い込んでいる可能性があります。

Q.雨漏りがあってもカバー工法で対応できますか?

A.棟や谷板金周りなどで雨漏り履歴があり、防水シートが広範囲で傷んでいる場合はカバー工法では限界があります。その場合は、野地板とルーフィングを含めてやり直す葺き替え工事が前提となります。

Q.ノンアスベスト屋根でカバー工法が難しいと言われたら、必ず葺き替えしか選べないのでしょうか?

A.層間はく離や含水劣化、下地腐朽が進行している場合は、結果的に葺き替えが唯一の根本解決となるケースが多いです。ただし、部分的な傷みであれば補修+カバーが可能な場合もあるため、まずは専門店による詳細な診断を受けることが大切です。

我孫子市のノンアスベスト屋根診断は石井建装へ|葺き替えかカバーかの最終判断をサポート

我孫子市のノンアスベスト屋根診断は石井建装へ|葺き替えかカバーかの最終判断をサポート

築20〜24年前後のノンアスベスト屋根は、見た目が「まだ何とか持ちそう」に見えても、内部で含水劣化や層間はく離が進行しているケースが少なくありません。

我孫子市のように湿度が高く、冬場には冷え込みもある地域では、苔・藻の繁殖や凍害も重なり、屋根材そのものの寿命が一気に加速することがあります。その状態で安易にカバー工法を選んでしまうと、ビスが効かない、数年で浮きやバタつきが出る、雨漏りが止まらないといったトラブルにつながりかねません。

本来であれば、ノンアスベスト屋根のカバー可否は「スレートの強度」「層間はく離の割合」「野地板・ルーフィングの状態」「雨漏り履歴」など、複数の要素を総合して判断すべき専門領域です。

そこで我孫子市周辺でノンアスベスト屋根のメンテナンスに悩んでいる方は、石井建装の無料診断を積極的にご活用ください。屋根表面だけでなく下地まで確認したうえで、「カバー工法でいけるのか」「葺き替えが安全なのか」を写真と数値を交えてわかりやすくご説明します。お問い合わせフォームからのお問い合わせはもちろん、メールやお電話でのご相談も歓迎ですし、実際の施工事例パネルをご覧いただけるショールームへの来店も可能です。

将来の雨漏りリスクや無駄な二度手間工事を避けるためにも、我孫子市でノンアスベスト屋根の不具合が気になり始めたら、早めに石井建装へご相談ください。

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